2010年12月10日金曜日

55歳の受験生:PART2


神に見放された時は仕方がない。
自らの努力で運を切り開くしかないのだが・・

普段はしない勉強と犬を亡くした悲しみからか、
無理がたたって数日前に風邪をひく。
まずい。 喉が痛い。
前日は37.6度の微熱。
大阪で学会に出た後、午後の新幹線で東京へ。
ここまできたら、行くしかない。


今回の受験生は全国から約120名ぐらいいたみたいだ。
第1回の試験なので、合格率やボーダーライン、試験問題の難易度など全く不明。
だからこそ「怖いもの知らず」で受験できるのだが・・

資格試験だから、一定の正解率さえ出せば通る。
とはいえ、100%合格などという茶番はありえない。逆に言えば、何人かは必ず落ちる。

まわりは、大学の教授やら、がんセンターなどの中堅医師。
私よりもはるかに専門家で、がん関係の学会にしょっちゅう出ていて、最新の知識に詳しい人たちばかりだ。
少なくともそう見えてしまう。
彼らにはとてもかなわない。


試験は、思った以上に難しい。
ひっかけみたいなのもある。
一問を2分で解かないといけないので、時間との勝負だ。
症例の問題など、問題文を読んだり、写真の所見を読み取るだけでも時間がかかってしまう。

ちらちら時計を見ながら、あせる・・
とりあえず、ひととおり回答したらもう終了3分前。
わからないのでペンディングにしてたところは、考え直す余裕もなく終了。
クタクタになって、帰りの新幹線は放心状態。


後で調べてみると、「あれも違う」「ここも違う」がいっぱい出てくる。
かなりまずい。

来年もあるし、・・
まだあと9回受けられるし・・
と思うが、こんなお受験は二度とごめんだ・・


さて結果は・・

10月20日過ぎに、「頭頸部がん専門医認定証」が送られてきた。
が、話はこれで終わりではない。
(続く)
愛場庸雅