2011年6月8日水曜日

「ホピの予言」上映会、開催しました!

先日のホリスティック医学協会関西支部主催の
ホリスティックフォーラムでは
アメリカネイティブアメリカンのホピ族に伝わる
予言を描いたドキュメンタリー映画の上映を行いました。
本当にたくさんの方にお越しいただきました。
みなさま、ありがとうございました(*^_^*)

わたしは今回この映画を見るのは3回目でした。

最初にみたのは1992年。
自然農法や反原発運動をしている友人から
すごいよ、とコピーをもらったのが
映画でも紹介されていた
「ホピの長老の言葉」と「予言」でした。

ホピとは、ホピ族の言葉で「平和の人」。
ウランが眠る母なる大地を古より守り続けてきました。

コピーに記された「予言」と
「長老の言葉」の内容はとても衝撃的でした。
2012年に人類が滅亡する!などとうたわれるようになった
そもそものきっかけは、実はこの予言だったのです。

なんとかしてホピの方にお会いしてお話を伺いたい!
と願った途端、
アメリカ、ニカラグア、ジャマイカでの
代替療法のワークショップのアシスタントとして
旅に同行しないか、
というお誘いをいただきました。

当時、もんぺをはいて、田畑で土にまみれていた私に
1ヶ月を超える世界旅行に行くだけの資金はありません。
たくさんの方に、
旅の費用のほとんどをカンパしていただき
無事参加することができました。

わたしが旅にでかけた頃のアメリカは
おりしも、クリストファー・コロンブスが
ホピ族など先住民族が守ってきたアメリカ大陸を
「発見」してからちょうど500年ということで
「コロンブス500年祭」が行われていました。
同時に、この年は、先住民族が土地を奪われ、
生きる権利も、人間としての尊厳も奪われたことに対し、
「国連が世界先住民族年と宣言せよ」と要求する運動も
盛り上がりを見せていました。
「ホピの予言」はこのような時代の背景の中、
大きな脚光を浴びはじめたのです。

さらに、クリントンの大統領選の祝賀ム-ドに
ニューヨークの町が包まれているときに、
ハーレムのマルコムXの友人だったOさんのお宅を
訪問したり、
ネイティブアメリカンのメディスンマンと知り合い、
ニューヨークのど真ん中で、
ドラムセッションをしたり、
ジャマイカではレゲエの神様ボブ・マーリーの奥様と
仲良くなったり、
前年の暮れには、ソビエト連邦の崩壊もあり、
なんともエキサイティングで、
時代の変化のうねりの真っ只中にいるような
不思議な高揚感を覚える旅でした。

アメリカを旅している間は
ホピの方にお会いすることはできず、
中米や南米を回り、
1ヵ月後に無事日本に帰国した次の日、
神戸で開催された「ホピの予言」上映会で
ホピの長老の方とお会いすることができたのです♪

そのときの上映会には
映画の監督の友人であった、
漫画家の水木しげるさんも参加されていました。
上映会終了後、どういう話しの流れだったのか
今では覚えていないのですが、
ホピのメッセンジャーであり
この映画にも登場するマーティンさんらに同行して神戸のお寺を訪ね、
そのあと一緒にお茶を飲み、お話を伺うという
貴重な体験をさせていただきました。


今回のホリ協のフォーラムでの上映会でも
「ではわたしたちはどうすればいいのですか?」と
若い参加者の方から質問がありましたが
わたしも当時は、20代の頭でっかち人間。
同じように、
「世界が破滅に向うかもしれない今、
わたしたちは何をすればいいのですか!!」
とマーティンさんに必死に
質問したことを覚えています。
マーティンさんは穏やかに、静かに、
「この予言をみなに伝え、
誤った道にすすまないように
あなた自身が平和であるように」
と話してくださいました。

平和であること。
調和そのものであること。

以来、心にこの言葉を響かせながら
どのように世界と関わり、行動にうつすか、
と模索してきた20年でもありましたが、
今回の大震災や福島原発の状況を見て
もっと、何か、できたのではないかという
悲しみに似たような思いがあります。

もっと伝えられたのに・・。
わたしは知っていたのに・・・。

私が今、アロマセラピーという仕事をしているのは
ホピの方からいただいた「平和」の教えと
大きく関わっています。
平和運動をすることではなく、
アロマセラピーを通して、
ひとりひとりの心とからだを耕し
リラックスして穏やかに微笑むことこそが
平和の道に通じると信じ、
選んだ道を歩んできたのですが、
「ホピの予言」そのものを伝える努力は
あまりしてこなかったことに
いまさらながらに気が付きました。

2012年はいろんな意味で
人類という種にとっての、
ターニングポイントになるといわれています。

今からでも遅くない。
私たち自身が、光となって
この世界を明るく照らせるように、
大きく呼吸をして浄化と喜びの道を歩くと決意し
行動することが今、求められているのです。

フォーラムでの映画上映会のあと、
被災地で医療ボランティアとして現地に入り、
ネットワークを作り、
空白期間が生じないように医師や看護師のシフトを組んで
避難所での支援活動を行うホリ協スタッフや
アロマセラピストとして被災地でボランティア活動を
行うスタッフの報告がありました。

感情を吐露することなく、
事実を伝えることに懸命な彼女たちの
表情や言葉から、
言語を絶するだろう被災地の様子が伝わってきました。

わたしたちに、何ができるのでしょうか。

今朝見た朝のワイドショーで、
原発の避難地域の住民の
一時帰宅の様子を写していました。

おそらくたった数時間しかない一時帰宅の時間。
82歳の女性が、
亡くなったご主人が好きだったというひまわりの種を、
放射能に汚染された庭にひとりで撒き続けていました。
静かな淡々としたその姿に打たれました。

「明日、世界が滅びるとしても
今日、あなたは林檎の樹を植える」
マルティン・ルター


わたしも、そしてあなたもきっと、
あきらめることなく、
林檎の樹を植え続けるでしょう。
ホピの予言に対する答えのひとつとして・・。