2010年11月23日火曜日

フォーラム開催報告「動物たちから学ぶヒトの生き方♪」

今日は、大阪滝井の関西医科大学
南館臨床講堂にて第103回
ホリスティックフォーラムを開催しました。

「人間も動物である」


考えてみれば当たり前の話。

でも私たちはいつの間にかそれを忘れてしまっていることが多いようです。
今回のフォーラムは、獣医師の永田高司先生に来て頂き、

「動物たちに学ぶ、ヒトの生き方」-犬のフリ見て我がフリ直せ-

というテーマで講演して頂きました。

あらゆる種類の動物たちの、

あらゆる種類の病気を扱う動物病院には、

医療の原点があります。

動物病院の日常で動物たちが教えてくれることは、

我々ヒトという動物にも当てはまるはずです。
永田先生が動物たちから学んだ、元気に楽しく暮らす秘訣は、次の10カ条でした。
1. 生活の質が落ちていなければ、治療を受けないこと。
2. 定期健診を受けないこと。
3. 症状を薬で抑えないこと。
4. 根拠のある医療を受けること。
5. 不安感を持たないで済むように心がけること。
6. 相性の合わない人にはなるべく近付かないこと。
7. 心身とも生殖に関係する活動を、積極的に行うこと。
8. 不快感を我慢しないこと。
9. ふれあいのある暮らしをすること。
10. 今食べたいと思うものを、自然食から選んで食べること。

えっ?と思うようなこともありますが、

動物たちの実例をお聞きすると、納得できます。
遠くは宮崎や横須賀からわざわざ参加して頂いた方もおられました。

獣医さんのお話は、103回を重ねたフォーラムでも初めてでしたが、

可愛い動物たちのスライドを見ていると心がなごみました。

懇親会の後に
永田先生と一緒に関西支部のスタッフもパチリ。
前列、左から2番目が永田先生です。
ご来場いただいたみなさま、
永田先生、
ありがとうございました!

2010年11月22日月曜日

第103回ホリスティックフォーラム開催♪犬のフリ見て我がフリ直せ♪

明日、11月23日に
関西医科大学南館臨床講堂にて
第103回ホリスティック医学フォーラムを
開催します!

獣医さんのご講演は
関西支部でのホリ協フォーラムでは
初めてです。

どなたでもご参加いただけます。
ご予約も不要ですので、
ご興味、お時間のある方はぜひお越しください(*^_^*)


【動物たちに学ぶヒトの生き方
~犬のフリみて我がフリ直せ~】


プロフィール
永田高司(ながたこうじ) 
1950年大阪府生まれ。宮崎大学獣医学科卒業。
玩具業界に就職後、大阪府立大学付属動物病院、
ミズーリ大学付属動物病院を経て、
永田動物病院(大阪府箕面市)を開業。
著書に「動物力」「永田動物病院物語」
「ぼくの飼い主は獣医さん」「神秘の治癒力」など。



[永田先生からのメッセージ]

あらゆる種類の動物たちの、
あらゆる種類の病気を扱う動物病院には、
医療の原点があります。
動物たちは、神秘の自然治癒力を持っており、
そこには、「心のエネルギー」も大きく関与しています。
動物病院の日常で動物たちが教えてくれることは、
ヒトという動物にも当てはまるはず。
動物たちの豊かな生と死から、
健康と医療について考えてみたいと思います。


■永田動物病院診療原則
   その1  動物の病気の90%は現代医学的治療をしないほうが早く治る
   その2  いかなる薬も生体にとっては毒物である
   その3  外科手術は本来有害であり危険である
   その4  害のない検査はない
   その5  細菌もウィルスも寄生虫も我々と共に生きる仲間である
   その6  自然治癒の障害となっているものを除去したり、
       不足しているものを補うことはできても、
       自然治癒を促進することはできない
   その7  病気の早期発見早期対処は大切であるが、
        無症状での検査には意味がない
   その8  病気は自然と調和するための試練であると同時に、
       不自然なライフスタイルに対する警告である
   その9  病気はすべて心身相関である


■日時:2010年11月23日(火・祝)
■1:30~4:00(講演・質問) 4:00~(懇親会)
■場所:関西医科大学(京阪電車「滝井駅」徒歩2分) 
関西医科大学南館臨床講堂
■参加費:会員 2,000円/学生会員 1,000円/
一般 2,500円/一般学生 2,000円
■懇親会は無料ですので是非ご参加ください。
■6才以下のお子様の入場できません。

●原則として申し込みは不要ですが、
一般の方5名以上または会員を含む
3名以上のグループでの申込みの場合は、
全員の方を会員価格とさせていただきます。
その場合は事前にファックスでのお申し込みが必要となります。

■今回はセルフケア講座ですので、
指導士の方は出席すると2単位取 得できます。
受付時に指導士用受付デスクで申請をしてください。


お待ちしています(*^_^*)

2010年11月20日土曜日

Always both


写真は、雪の大正池から見た穂高連峰。去る11月11日、上高地閉山4日前のものです。
55歳はリフレッシュ休暇というものがもらえるらしくて、1週間の休暇をとりました。

たまたま、がん患者自助グループの定例の集まりが穂高養生園であるので、それも兼ねて信州へ。
一日早く出発し、上高地と乗鞍高原へ寄ってきました。


がん患者の会は、いつものように近況報告の分かち合いですが、サバイバーの皆さんはとても元気で、2日目の夜は養生園の「山の家」の最終日ということもあって、ピザパーティー。

スタッフの皆さんとともに、ピザ作り。オーナーの福田さん(ホリ協理事)は自ら窯の中にピザを出し入れしてサービスしてくれていました。作りながら食べる料理はおいしい。


最終日は早朝に養生園を後にし、東京に向かいます。
ホリスティック医学東京シンポジウムに出て、ガイアシンンフォニー第7番を見てきました。

映画だけでなく、アンドルー・ワイル博士のもとで統合医療を学んだ10名の日本人医師のうち3名が参加され、それぞれの思いを語られました。
さらに、映画の後の、龍村監督と上野圭一さんの対談も歯切れが良く、楽しいものでした。

印象に残った言葉は、Always both.

龍村監督が、ワイル博士に、「医療の将来について、楽観的か、悲観的か?」と質問した時に、ワイル博士は「Always both」(いつも両方です)と言って大笑いしたそうです。

陰と陽、月と太陽、善と悪、西洋と東洋、といった対立するような概念はいっぱいありますが、その両方を常に見る。両方の存在を常に意識することが、まさにホリスティックなものの見方だ、というような解説を上野さんがしておられました。

愛場庸雅

2010年11月11日木曜日

とんでもない大記録達成!!

先月、ついに大記録を達成した。
この10年来、いや、実際には自分が物心ついた頃から今現在に至るまで
未だかつて一度たりとも達成できなかったことがついに達成できたのだ!
まさに前人未踏…ではなく「前私未踏」の大記録と言えよう。

なんと、驚くなかれ、1ヶ月のうち20日も出たのだ…ウンコが。
学生時代から一週間以上便がないことなどごく普通にあった私にとって、
これはまさに驚天動地の大事件なのだ。
この10年来、まいにちウンコ日記を付けている。
手帳にウンコが出た日に印を付けるだけのことだから、
日記と言えるほどのものではないが…。

昔はそれほど気にならなかったが、
この20年くらいは、やはり便秘は身体によくないという自覚もあり
何とかしたいという思いは常に持っていた。
そのため、人に言われた便秘解消法や健康食品などはかなり試した。

玄米食は言うに及ばず、納豆、野菜ジュース、乳酸菌関連グッズなど色々だ。
お腹を動かすためのマッサージや運動もした。
でも、どれもこれも最初の2週間くらいは良いような気がするのだが、
1ヶ月もすると、結局はもとの便秘状態に逆戻りだ。

もっとも昔から、ある条件下では便が出ることが経験的にわかっていた。
それは適度な集中や緊張状態の持続だ。
消化管は副交感神経優位なので、リラックスしているときの方がよく働き、
緊張しているときは逆にあまり動かなくなるのが通常だ。

私の場合は逆だ。
あまり緊張もなくボーッと過ごしていると便秘がひどい。
ところが試験勉強などのように、かなり集中力が必要なときなどは
決まってトイレに行きたくなる。
あと講演をする日もちゃんと便が出る。
準備のために、それなりの集中や緊張を強いられるからだ。
便秘の私にとって、これはまことに都合のよいことだ。

では、なぜ私は便秘なのだろうか?
実はあまり深く考えたことはないが、もしかしたらこれって、
便秘の原因になるのかもしれないなあ…と思っていることはある。

私は生まれて10ヶ月の時に盲腸(虫垂炎)の手術をした。
このことは、私が小さい頃から親に何十回と聞かされた話だ。
10ヶ月で盲腸になるというのも極めて珍しいが、
おまけに左側にあったというからさらに珍しいことになる。
心臓は左側にあるので少なくとも完全内臓逆位ではない。
となると、大腸だけが逆向きなの??
これは調べていないからわからない。

私は小さい頃から脱腸(そけいヘルニア)があったので、
うちの父親は、私の脱腸の整復をよくしていたそうだ。
ある時、泣いている私の脱腸を見つけ
いつものように整復を試みたがなかなか入らなかった。
泣き方もいつもよりも弱々しく、おかしいと思い、
すぐさま近くの済生会病院に連れて行った。

当直の外科の先生が修復に努めること1時間?
しかし結局修復できず、そのまま手術になったという。
今思えば、医者は嵌頓(かんとん)を起こしたと思ったのだろう。
これは、脱出した腸が戻らなくなる状態で、
放っておくと腸が壊死に陥ってしまう危険な状態だ。

無事手術を終え、出てきた先生は親に説明をした。
「いや~、よかったですねえ、盲腸でしたよ!
それがあったので脱腸が戻らなかったんですね。
しかも盲腸は腐りかけていたので、あと一日遅れていたら破裂して
命が危なかったかもしれません」

執刀医にそう説明されたという。
盲腸は通常右側にあるので、まさか左側にあるとは思っても見なかったのだろう。
ヘルニアの手術をしていたところ、たまたま盲腸が見つかった、ということだ。
もしもこれが本当の話ならば、とてもラッキーなことだ。
もちろん私の左そけい部には、しっかりと手術の跡が残っているので、
手術を受けたことは確かだと思うが…。

話をもとに戻そう。便秘の原因の話だ。
そんなわけで、どうも私の腸は解剖学的に異常がある可能性があるということだ。
そうであれば、それは物理的な原因なので、
普通の人よりも便秘になりやすいというはうなずける。
まあ、こんな稀なことがなくても、
私と同じような、もしくはそれ以上に便秘の人など世の中にはゴロゴロいるので、
無理にこれを原因を結びつける必要もないかもしれないが…。

ウンコの出は今月も比較的調子がいい。
このペースでなんとか今年一年を乗り越えたいものだ。
平成20年には年間202日という200回越えの大記録を樹立したが、
去年は惨憺たる結果に終わってしまった。
年間160日(43.8%)と、大きく5割を切ってしまったのだ。
先ずは月20回を目標とし、
年間で6割を越えたら万々歳だ。つまり年間219日以上ということだ。

というわけで、今年は前人未踏、いや前私未踏の大記録に向けて
日々のトイレ通いに精進努力を惜しまぬ覚悟で邁進したいと思っている!
結果は来年の正月早々のブログで。乞うご期待を!
…まあ、そんなに「きばる」ことでもないですけどね…
http://holicommu.web.fc2.com/8月9日のブログより転載)

2010年11月10日水曜日

ありがとう・・犬の骨折



犬を車に乗せて、山に向かってゆく。
山のふもとにさしかかると、急に荷物室に居る犬の呼吸が荒くなる。
知っているのだ。
「もうちょっとやから! ちょっと待て!」となだめながら、いつものところに車を止める。
ドアを開けると、待ちきれない犬が飛び出し、大喜びで走り回る。

山の中に、小さな池がある。
近くまでくると犬はダッシュして、ざぶんと池に飛び込む。
枯れ木の枝を投げてやると、泳いで取りに行く。
口にくわえて、鼻をフガフガさせながら戻ってくる。

そんな楽しい時間をずいぶんと持ったものだ。


骨折して、後ろ足が立たなくなってからは、そんな楽しみ方はできなくなってしまった。さすがに山道は歩けない。

それでも、近くの公園まで散歩に行く。
お腹にタオルを通して下半身を支えてやると、前脚だけで歩く。
いつも可愛がってくれる人を見つけると、走り出す。
あわてて、飼い主もついて走る。

犬との二人三脚。
この一体感はなかなかいい。

こんなことは、障害をもっているからこそ出来るのだ。
「障害は不便ではあるが不幸ではない」と誰かも言っていた。


そんな楽しみもこの夏で終わってしまった。
犬と過ごしたこの14年間、思い出すのは楽しいことばかりだ。
ずいぶんと癒されたものだと思う。
長い間、本当に有り難う。

愛場庸雅

2010年11月7日日曜日

微分、積分、全体論




ホリスティックの考え方の基本はホーリズム(全体論)だと聞いた。
で、この全体論では、「全体は部分の総和より大きい」らしい。

これが良くわからない。
少なくとも、はいそうですかとすぐに納得できるものではない。
どうゆうこっちゃ? なんでやねん? と突っ込みたくなる。


先日、統合医療学会のセミナーに行った。
統合医療は、英語ではintegrated medicine という。
これは、「積分」という事らしい。

足し算ではなくて、積分?
さらにわからなくなる。


風呂にはいりながら、40年近く前に習った数学のおぼろげな知識をたどり始める。

y=x3乗+a
という方程式があったとする。

微分とは、このxを限りなく小さくしたときのyの変化率・・だったと思う。
で、微分すると、 dy/dx=3x2乗 となる。

積分は微分の逆なので、3x2乗 を積分すると、
∫3x2乗 =x3乗+C
と習った・・はずである。

このCというのが、名前は忘れてしまったが、決められない定数である。
C?? なんだかわからない存在である。

湯けむりの中でさらに考える。

y=x3乗+aを微分して、dy/dx=3x2乗  となったとき、3次元から2次元に次元が下がり、定数aはどこかに消えてしまった。

逆に、3x2乗 を積分した時に、2次元が3次元になり、Cというものが出現した。
・・・・・

そっ、そうか!

物事を細かく細かく分けて分析的に考えるのは、微分と同じことだ。
つまり、近代科学の分析的思考を続けてゆくと、いつのまにか次元が下がり、元々あった何か、つまり定数aがどこかに消えてしまう。

人間を物質の集合体とみなして、分けて分けて考えてゆくと、いつの間にか、心とか魂という大切な存在が見えなくなってしまうのは、こういうことなのだ。

逆に、積分をすると次元が上がり、今までなかった何か、つまりCが出現する。

つまり、統合医療が、ホリスティック医学がその姿を現すと、今までよりも高い次元になり、かつ今までなかった何かが出現するのだ!
だから、全体は部分の総和より大きくなるのだ。


「わかったぞ!」と言って、風呂から裸のまま出て近所を走り回る。
という、アルキメデスのまねこそしなかったが、妙に納得出来てしまった。

少なくとも、次回の概論講座のネタには出来そうだ。

でも、積分ってどうやってするのだろう?

愛場庸雅