2009年3月31日火曜日

続・犬の骨折

手術が終わり、一旦元気を取り戻しつつあった我が家の「蘭ちゃん」であったが、まだまだ不幸は続く。

2月上旬、前脚が弱ってきた。特に左が弱い。歩かせると回転になる。やはり、多発性の神経炎か?脳脊髄病変か?
そうこうしているうちに、元気がなくなり、腹が膨れ出してきた。

2月7日、とりあえず知り合いの獣医さんへ。胃捻転の可能性が高い。即手術必要と言われ、またまた足を手術した病院まで運ぶ。
またまた幸運なことに、診察してもらうことが出来て、即入院。翌日開腹手術。

かろうじて、一命を取り留めた。

が、退院して数日後。今度は右の側胸部から、血性の分泌物が出始めた。
見ると、2か所穴があいている。

「?」と、獣医さん。なんか、しこりがある。
がんの転移?
アテロームの感染みたいに見えるのだけれど。

とりあえず、消毒しているうちに傷は閉じてきた。
これが、実は・・・・・・・


2月下旬。ようやく太腿から体の外に飛び出していた釘を抜くことができるようになった。中にチタンプレートは残って、骨を支えてくれているのだが、ようやくすっきりした。

と思ったのも束の間、今度は釘を抜いたところから、また、少しずつ分泌物が・・・
だんだん量が増えて、穴が開いてきた。

ついに、悪臭がし始めたので、よく見ると、中のチタンプレートが見えている。
毛と壊死組織をハサミで除去すると、さらに穴は大きくなる。
毎日洗浄、2回交換し、褥創用の軟膏を塗る。さらにティートリーオイルと抗生物質で感染予防に努める。

普通の人がみたら、ちょっとびっくりするかもしれないけれど、この程度の傷は普段見慣れているので、そんなに心配はしない。骨髄炎さえ起こさなければ大丈夫だ。
食欲もあるし、元気である。

でも一応獣医さんに確認。創はやはりこのままでもOK,手術の時に使ったと思われる縫合糸も切除した。

しかし、ついでにとったレントゲンで、なんと、ろっ骨7本の骨折が判明!

あの、胸の創はこれだったのだ。


それにしても、動物の持つ自然治癒力はすごい。
あれほどの痛手を負いながら、それでもそこそこ元気を保っている。

創が勝手に開き、中の悪いものを出し、出し切ったところで肉芽があがって、やがて創は治ってゆく。
医療のしていることは、単にそれを介助しているだけである。

さて、果たして麻痺した両脚は回復するのか?
きびしい日々が続く。

自然治癒力に期待しよう。


愛場庸雅