2010年1月4日月曜日

頭に落とす読書術

新年明けましておめでとうございます。
今年の三箇日は久しぶりにゆっくり過ごせました。
お陰で、今年の方向性を色々と考えることができました。
その中のひとつに、もう少し積極的に
本を読もうということを心に刻みました。
昨年は、あまり本は読まなかったので。

早速、この三日間で4冊ほど本を読みましたが、
その中で、これはと思った一冊を紹介します。
奥野宣之著の
「読書は1冊のノートにまとめなさい」(Nanaブックス)です。
実は1年ほど前に買った本なのですが、ツンドク状態でした。
気にはなっていたのですが、昨年は放置したまま。
先日、ふと読む気になり一気に読み終えました。

私は比較的本は読む方ですし、
大切なところにはチェックを入れます。
しかし、そうして得た情報を結局は有効利用できずに
終わっていることがほとんどでした。
しばらくすると、その本に書いてあった内容も忘れてしまいます。
せっかく本を読んだのに、それをうまく活用できなかったのです。

そのような私の悩みをこの本は解決してくれたのです!
(正確には「…くれそうなのです!」でしょうね)
簡単に言うと、1冊ずつ読書ノートをつけましょう、ということです。
でも、それって面倒くさいなあ…と思ったのですが、
その書き方と考え方が気に入りました。

1冊のノートに、「2010年1月3日、○○読了、面白かった」
といった程度のことを書くだけでいいというのです。
これならできると思いました。
大切なのは継続できることであり、先ずはそれが目的です。

そして、読書ノートを書く習慣がついてきたら、
自分が共感した文章を厳選して書き抜き、
それに対して短い自分の感想を書くという作業をします。
これでOKです。

この読書ノートを作るようになると、
読書の仕方が変わってくるというのです。
自分にとって大切なところを意識して読むようになり、
また、どの部分を書き抜こうかといった視点で
もう一度本を見返すことになるので、
より頭に残るというのです。

そして何よりも大切なのは、
本から得たアイデアをもとにして、
オリジナルの思考を得ることができるということです。
たとえばブログやちょっとした文章を書いたりするという
アウトプットする作業を通して、それらの内容はさらに咀嚼され、
段々と自分の血となり肉となりというわけです。

また、ノートに書いてある情報をいつでも取り出せるように
パソコンを使った検索、参照システムをつくります。
これを作るのも、エクセルを使い、必要最小限の情報だけを
パソコンに1行入力するだけで終わりです。
これですべて完了。

いつもは、すぐさま実行には移さない私でしたが、
これならできそうだと思ったので、
先日から早速読書ノートを書き始めました。
記念すべき最初の本は、もちろん、この著者の本にしました。

このノートのもっと気に入ったことがあります。
読書ノートといいながら、実はどんなことでも書いていいというのです。
ちょっとしたアイデアや、聴いた講演のポイントや感想、
新聞で見た気になる記事、気に入った言い回しや言葉などなど、
何でもいいので、整理せずに、時系列にどんどん書いていくのです。

私などはよく、色々な構想やアイデアを考えて、
それらを、いらなくなった紙の裏に書き止めておきます。
また講演も聴いたら、なるほどと思ったところはメモし、
その時に浮かんだ自分の考えなども一緒に書いておきます。
しかしそのような情報は、いつも書きっぱなしの状態で放置され、
そして、いつの間にか忘れ去られることになります。

この読書ノートには、こういったものも全部書けばよいのです!
これは私にとって画期的な方法でした。
整理をするのが嫌いで、いつも机の上は本や資料で一杯になっています。
これらをすべて整理できるかもしれない!という期待感で、
今はワクワクしています。

あと整理ということで、ひと言付け加えておきますが、
私の机の上には本が平積みに32冊(今現在)積み上げられています。
本棚にも入り切らなくなったので仕方ないのですが、
下の方の本を取り出すときには、雪崩が起こる可能性があります。

これは何とかならないものかと思っていたところ、
この本に「平置き本棚」(サピエンス)が紹介されていました。
早速調べてみたところ、すでに生産中止になっていましたが、
ヤフーオークションでひとつだけ出品されていたので、
すぐさまそれを落札しました(落札者は私一人でした)。
ヨッシャ、といった気分です。
でも、ツンドクをしない人には、このうれしさは分からないでしょうね。

今年の出だしは、なかなか好調ですね。
このペースでがんばらずにがんばります。
また、気に入った本があったら紹介しますね、お楽しみに。
(http://holicommu.blog84.fc2.com/より再録)