「わぁ~ 立った!立った! 歩いた!歩いた!」
蘭ちゃん、すご~い!
13歳のゴールデンレトリバー、我が家の愛犬「蘭」ちゃん。木枯らしの吹く1月、左大腿骨骨折、加えて両後ろ脚の麻痺。
あれから半年、庭からは蝉の大合唱が聞こえてきます。麻痺もなんのその、お構いなしに後ろ脚をひきずりながら、立ち上がっては転ぶ。
何度も転びつつ、自分で動けるようになった嬉しさと、うまく歩けないとまどいが入り混じった表情で、助けを求めてくる。
お腹をもちあげて少し手をかすと、歩く歩く。ただ歩ける、そのことが嬉しいかのように。
つくづく思うことは、蘭ちゃんはただあるがまま。余計なことは一切考えてなかったということ。「骨折はともかく麻痺はちょっと…。このまま歩けなくなったら…。」なんてね。
当たり前のことって、実は何一つないんだね。歩けることってありがたいね。ただ存在しているだけでいいんだね。
今ここを懸命に生きる蘭ちゃんに、大切なことを思い出させてもらいました。
今回蘭ちゃんの骨折に際して、たくさんの方にお世話になりました。
アドバイスを下さった方、手作りの介護用品を作って下さった方、お灸をして下さった方、お祈りをして下さった方、そして、手術をして下さった方、ほんとうにありがとうございました。
愛場孝子