2011年3月6日日曜日

吾唯足知



穂高養生園の近くに、有明山神社という神社があります。
かなり古い、有名な神社で、養生園に行くたびにたいてい一度は参拝に行くパワースポットです。
山門に彫られた彫刻(十二支)は見ごたえがあります。

その境内にあるのが、写真の石碑です。
数年前に作られたものです
その説明書きです。

「この記念碑は明治二十四年に全国から集められた短歌が当神社の社宝として保管されて来ましたが、今度「残月集」として発刊され、これを記念して作られたものです。
東面に「吾唯足知(ワレタダタルヲシル)」(分に安んじて貪らない)
西面に「吉呼員和(キチヨンデカズワス)」(喜びを集めて和やかに)
(石の中央の口をそれぞれの字の上下左右につけて読む
石は直径1.55米、厚さ0.3米、重量2.4トン)
開運招福の石としてこの四角をくぐりぬけて吉運を集めて下さい。
日本に一つしかありません。
尚、怪我のないようにくぐって下さい。」

これをくぐるのは、体が硬いとかなり大変です。
「吾唯足知」(漢文の書き順なら、吾唯知足が本当?)とは、まさに悟りの境地でしょうか。有り難いお言葉です。


と思っていたら、昨日こんなパロディを発見しました。
クレジットカードのポイントがたまって、景品のお酒と交換したら、写真のような銘柄が!


京都伏見の酒造会社のものですが、
その説明書き
「米の美味さが生きた上品で豊かな味わいと切れの良い後口それが酒本来の味です。酒造好適米五百万石のもたらす軽快でなめらかな味わいは、お燗をしても美味しく召し上がれます。」
あっさりして、飲みやすいお酒でした。
「呑み足りて、味を知る。」

とりあえず、お酒がまわったら、初めて料理の味がわかるということか?
はたまた、
いろいろな銘柄を飲みまくると初めて酒の味がわかるということか?

いずれにしても、こちらは凡人の境地。
足るを知ることが無いのが、我々凡人なのでしょう。

愛場庸雅