2009年10月11日日曜日

おろちループ


先日、学会で島根県に行ってきました。

主として「嗅覚」に関する演題ばかり聞いていたのですが、
このところ、「生と死」とか「スピリチュアル」と言う話に片寄っていた頭には、謎に包まれている「嗅覚」という現象を解き明かそうとする、西洋医学の科学的研究もリフレッシュになります。

出雲は神話伝説の国でもあります。
学会の懇親会での、神楽とスサノオノミコトのヤマタノオロチ退治のパフォーマンスは見ごたえがありました。
さらにその後の、研究仲間の気のおけない飲み会でしゃべっていると、新しい研究のアイデアに気づいたりします。
この辺は、興味の対象は違っても、ホリスティック医学協会と同じです。

さて翌日は、学会を一足早く抜け出し、一日に3便しか走っていない、「木次線」に乗りにゆきました。
時間はかかるのですが、この機会を逃すと一生乗れないかもしれませんので。

有名な、「出雲坂根のスイッチバック」を通り、JR西日本の標高最高点の三井野原へ。
窓から見えるのは、国道314号線がこの難所を乗り越えるのに作られた、二重にとぐろを巻いたループ橋。
神話伝説にちなんで、通称「おろちループ」というそうです。

そのあと、芸備線、伯備線と乗り継いで、各駅停車で中国山地を横断して岡山へ6時間半の旅でした。

「生きる意味」なんてことは全く考えず、若い頃に戻って鉄チャン(鉄道マニア)をし、秋の風景を楽しんだリフレッシュの一日でした。

愛場庸雅