2010年3月30日火曜日

ホリスティックと東洋医学

4月が目前というのに
まだまだ寒い日が
続きますね。

3/28に行われました。
ホリスティック医学概論セミナーに
ご参加頂いた皆様、
有難う御座います。
少し内容に欲張り
東洋医学のご理解頂け難い方も
いらっしゃった様に
感じられましたので
ホリスティックと東洋医学の
お話をさせて頂きたいと思います。

ホリスティックとは
上記をご参照いただくと定義されています。

東洋医学のベースとなる
「陰陽論」で表現しますと
・病は悪い事でありますが、
 気づきが得られることもあります。
(陰に中にも陽がある)

・体に良いとされる事でも
心に負担が多いとかえって有害となることも。
(陰だけ、陽だけでは存在できない)

・心や体が動き過ぎ、動かない過ぎは
かえって病となる事もあります。
(陰極まれば陽、陽極まれば陰)

部分的なことでは、
良い事と思われる事も
「全体」「まるごと」「とらえる方向で違った見解」で
見ると悪い面があります。

例えば、食養生で
肉食をやめる事を始める。
病となってしまったお体には
良いかも知れません。
しかし、精神的苦痛がひどいと
自己治癒力が低下してしまいます。

逆に「あれもほしい、これもしたい」と
欲求のままに生活を続けるようであれば、
自身の生命力を削ってしまいます。

心とからだ、どちらからも
相対的にとらえ、バランスを考える。

心身のみでなく
家族、社会、経済、自然など
一方面のみではなく様々な方面から
バランスを考える。

ホリスティックと東洋医学は
同じではありませんが、
大きく相関性があることと思います。

青龍サコダ鍼灸治療院 迫田 敬一

2010年3月26日金曜日

またもや・・、犬の骨折




あれから1年・・・
「少しでも自由に動けるように」と、飼い主はついに車椅子を購入し、犬に付けた。
前脚と車椅子で動けるようになった犬は、ストレスも減り、元気いっぱい。

前脚が鍛えられて、寝返りを打つこともできる。前脚と歪んだ後ろ脚で、1分間くらいは立っている。
大腿の金属プレート挿入部に感染を起こし、ときどき血性の膿が出ているのにもかかわらずである。

一体、この犬に痛みの感覚はあるのだろうか、と思ってしまう。
ヒトでいえば80歳になろうとする老犬。
同じ状態の人間なら、とっくにあきらめて寝たきりになってしまうだろう。

動けるうれしさが治癒力を高めているのだろうか。
無心の強さを思い知らされる。

と、振り向いた瞬間、
足元にあった犬の車椅子にけつまづいた。
「あっ、痛いっ!」

かイヌしの骨折。
犬とリハビリ競争をするはめに・・・

2010年3月17日水曜日

潔く、健やかに



ホリスティック医学協会(本部)では、本年11月14日のシンポジウムで、アンドルー・ワイル博士の出演する、「ガイアシンフォニー第7番」を上映し、協賛することになりました。
先日の東京での会議の折りに、龍村仁監督直筆のお礼状を見せて頂きました。
はがき1枚に毛筆で書かれたお礼状は、次のような言葉で結ばれていました。

「全ての生命が潔く健やかに生き続けるために」

「そうなんだ」と、腑に落ちた感じ。気に入りました。
我々のいのちは、他の多くのいのちの犠牲の上に成り立っています。自然界はこのいのちの連鎖という自然のしくみを粛々と受け入れています。

自分が病気になった時は、病気はつらい、良くなりたい、助かりたい、死にたくない、のも確かな本音ですが・・・、
世界最高ともいえるレベルの医療を受けられるありがたいニッポンにあって、それでもなお医療不信がつのるばかりの人々。
やれ代替医療だ、統合医療だ、と「健康」を追い求める人々。
癒しを求める人々の群れに、疲れきっている医療従事者たち。
一方では、どうしても避けられない医療の不平等。

人々の健康を願い、健やかに生きることのお手伝いを、微力ながらできることを誇りに思いながら、
それでも感じる疑問があります。

病や障害、そして死も、実は健やかに生きていることのひとつの場面なのではないか。
死、老い、病気を、いさぎよく受け入れることも、いのちの健やかさではないのか。

そんなメッセージを感じました。
どんな映画になるのか、今から楽しみです。

愛場庸雅

2010年3月16日火曜日

3月28日。予告・・

3月28日の
ホリスティック概論セミナーにて
「東洋医学とこころのバランス」と題しまして
お話をさせて頂くこととなりました。

今回、概論のお話を黒丸先生
東洋医学をテーマに各論として
野網先生と私です。

私の内容ですが、皆様の東洋的素因と
ユング心理学から
陰陽論の解説です。

ユングについて
カール・グスタフ・ユング
(Carl Gustav Jung、1875年―1961年)
スイスの精神科医。深層心理について研究し、
分析心理学(ユング心理学)の理論を創始。
無意識に関心が大きく
「人類の歴史が眠る宝庫」と
たとえている。

東洋思想に影響を受け
分析心理学に陰陽論的な
側面があるので
今回、東洋医学をご紹介させて頂くのに
引用させて頂きました。

私の診療でユング心理学を
カウンセリングしている訳ではありませんが、
・意識(表現している自分)
・無意識(表現していない自分。人類共通の無意識を含む)
意識と無意識のバランス(陰陽論)を図ることが、
「患者様らしく表現するお手伝い」と
心がけていますので
患者様にお話するのに
たいへん便利に使わせて頂いております。
(ユング心理学だけに影響されている訳でもありません)

無意識は押さえすぎると
「影」と呼ばれ
意識を弱らせ
表現を無意識が乗っ取ります。
すると身体的、精神的、社会的などに
多大な悪影響が現れますので
注意が必要です。

たとえば、
思考的な方は、
芸術や癒しなどで
感動や安らぎ
感覚、直感、感情など
少しでも表現できれば
「影」とはならないでしょう。

東洋医学は陰陽論をベースに
五行論があり鍼灸、氣功などが
施術されます。
しかし、陰陽(バランス)を考えない
施術は厳密には東洋医学ではありません。

心のバランスを考えるセラピーは
東洋医学といえますし
「良い物はたくさん施術すれば良い」
お考えは東洋医学的ではありません。
(東洋でされているセラピーという
見解では東洋医学ですが・・)

しかし、それで患者様に
有効であれば陰陽に
こだわる事が無くても
まったく問題ありません。

当日、テストもご用意させて頂いておりますので
お楽しみにしてください。

私自身。
黒丸先生、野網先生の講演も
楽しみにしております。
(くしくも昨年のシンポで
 お酒に○○なメンバーですが・・・)

青龍サコダ鍼灸治療院
 迫田 敬一